ウェールズの伝説によると、ペンブローク ウェルシュ コーギーは魔法の犬であり、この地域の妖精たちの忠実な友人でした。妖精の馬車を引き、戦場の妖精が私の先祖に乗って戦場に赴いたとさえ言われています。現在、この伝説の証として、人間たちが私のことを「妖精の鞍」と呼んでいます。肩甲骨のあたりに明るい毛の帯がありますが、これは妖精たちが私たちを勝利へと導くために鞍を取り付けたと思われる場所なのです。

コーギーという名前は、ウェールズ語のcor ciからきていて、「小人犬」という意味なんだ。私の犬種名からウェールズ出身であることは明らかですが、私の最も古い祖先がどこから来たかについては、人間の間でも意見が分かれています。ある人は、私たちはヴァイキングが持ち込んだスウェーデンのヴァルハンドの子孫だと信じています。また、1107年にフランドル地方の織物職人がウェールズに持ち込んだスピッツタイプの犬の子孫という説もあります。20世紀まで、私の先祖（ペンブルックシャー州に住んでいた）とコーギーのいとこであるカーディガン・ウェルシュ・コーギー（カーディガンシャー州に住んでいた）は同じ犬種と考えられていました（単にコーギーと呼ばれていました）。私たちは多くの共通点を持っています。私たちはどちらも、人間の群れや家族を守る、働き者の牧畜犬だったのです。1925年、ペンブロークとカーディガンはイングリッシュ・ケンネル・クラブで一緒に展示され、同じ年にウェルシュ・コーギー・クラブが結成されました。しかし、ウェールズ・コーギー・クラブは私たちペンブロークを優遇したので、カーディガンの愛好家たちは自分たちのクラブを設立したのです。1934年、イングリッシュ・ケンネル・クラブはペンブロークとカーディガンを別の犬種として分類しました。同じ年、私たちペンブロークはアメリカン・ケンネル・クラブに正式に認められました。コーギーといえば、ほとんどの人が王族、正確には英国王族を思い浮かべますよね。それは、私がエリザベス2世女王の愛犬種だからです（女王が若いプリンセスだった頃からずっとそうでした）。エリザベス女王は、1933年に父親のジョージ6世から最初のコーギーであるドゥーキーをプレゼントされました。それ以来、女王はコーギーに夢中で、女王としての在位期間中に30頭以上のペンブローク ウェルシュ コーギーを繁殖させたり、養子に出したりしています。女王の有名なコーギーは、アメリカでの私の犬種の人気を大いに高め、現在ではAKCによると11番目に人気のある犬種となっています。