毛豆は犬が食べてもいいの? 犬にとっての豆の効能

2022-07-08



毛豆は食卓のおかずとして出されることが多く、自宅で友人と毛豆を食べながらお酒を飲むのが好きという方も多いのではないでしょうか。 もしかしたら、愛犬も固唾を飲んで見ていて、少し食べてみたいと思っているかもしれませんね。 このとき、一口であげたほうがいいのでしょうか? 答えはNOです。 豆そのものが問題なのではなく、豆の調理法が問題なのです。
犬は豆を食べることができるのでしょうか?
豆そのものは犬にとって無害なので、安全に食べることができます。 ただ、市販されている豆は加工品や漬物が多く、漬物は塩分が高いので、副食として使う場合は犬には不向きです。 天然毛豆は、カロリーは大豆の半分以下、栄養価は大豆より高いので、グリーンフードとして最適です。

I. 毛豆の犬への効果



ビタミンK
大豆にはビタミンKが豊富に含まれています。ビタミンKは骨の形成や強化に重要な成分で、犬のビタミンKが不足すると骨形成不全や骨粗しょう症などの症状を引き起こす可能性があります。 また、ビタミンKは、血液を凝固させる凝固タンパク質の合成を調節する働きがあり、ケガをしたときに早く止血することができます。

ビタミンC
大豆には含まれていませんが、毛豆には健康維持に欠かせない抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。 犬は体内でビタミンCを生成していますが、健康状態や年齢によって生成量が異なるため、外部からの摂取が大切です。 ビタミンCを摂取するのに最適な食材として、スナップエンドウがあります。

βカロテン
βカロテンは、免疫細胞を活性化させる成分で、犬の生活習慣に関わる病気の予防が期待されています。 また、βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換されるため、抗酸化作用が高く、犬の老化防止やがんのリスク軽減に効果的です。

たんぱく質
タンパク質は、筋肉や骨、皮膚などを構成する重要な栄養素です。 健康な犬にとって、タンパク質を中心とした食事は最も栄養価が高く、理想的な食事と言えます。 毛豆に含まれる植物性タンパク質も、愛犬の体に良い栄養素です。

鉄分
豆類には鉄分が豊富に含まれています。 鉄分は酸素の運搬に重要な役割を果たし、肝臓の解毒作用にも重要です。

調理した豆1食分(約100g)の栄養成分は以下の通りです。
カロリー 121
たんぱく質:12g
脂肪:5.2グラム
炭水化物: 8.9 g
糖質:2.2g
食物繊維:5.2g
水分:73g
タンパク質が豊富
100gの豆にはすでに12gのタンパク質が含まれており、植物性食品の一部としては非常に高い数値です。 タンパク質は犬の体にとって最も大切なものなので、おやつに豆を食べることで犬のタンパク質摂取量を増やすことができます。
なお、大豆のたんぱく質は植物性なので、動物性食品に比べると生物学的価値は低く、犬への吸収率も少し低いです。
人間への大豆の影響はありません
大豆や大豆を使った食品は人間に害があるようだと聞いたことがあると思います。 良いことに、大豆たんぱくは犬の体には影響がないようです。 研究によると、大豆たんぱく質は動物性たんぱく質と同じように犬の体内にあり、糸球体濾過量に悪影響を与えないことが分かっています。
さまざまな栄養素が豊富に含まれている
大豆には、犬にとって有用な栄養素、特に葉酸、マンガン、ビタミンK1が次のように凝縮されています。
ビタミンB9は葉酸とも呼ばれ、アミノ酸の代謝を助け、また細胞膜の完全性を確保する大きな役割を担っています。 小型ビタミンB9が不足している妊娠中の犬の母体では、唇裂や口蓋裂が生まれる可能性が研究により指摘されています。
ビタミンK(リーフキノン)・・・主に血液凝固や骨の健康維持に重要です。 K1が不足すると出血による内出血を起こし、長期間放置すると死に至る可能性があります。
マンガン・・・正常な代謝機能に欠かせない。
内分泌機能を良好に保つ
大豆は大豆を原料としているため、天然の植物性化合物であるイソフラボンが豊富に含まれています。 イソフラボンは植物性エストロゲンのような働きをし、体内のホルモンに付着して活性化させます。
犬の研究では、イソフラボンが内分泌機能に役立つことが示唆されています。また、他の動物実験では、イソフラボンが特定の種類のがんや太り過ぎの問題の予防に役立つことが示唆されています。
糖尿病を発症する確率を下げる
様々な試験管内および動物実験において、大豆食品に含まれるイソフラボンは血糖値のコントロールに有益であり、それにより糖尿病のリスクを低減することが示唆されています。

毛豆は犬が食べてもいいの? 犬にとっての豆の効能



II. 犬にとっての毛豆の悪い影響



犬が毛豆を食べることには様々なメリットがありますが、注意しなければならないデメリットもあります。
腹部の盛り上がりの問題
豆類である毛豆は、平均的な腸を持つ一部の犬にとっては、腹部のトラブルを引き起こしやすいと言われています。 これは豆の食物繊維の多さが関係していると思われますので、豆を食べる回数はあまり多くならないようにしましょう。
アレルギーの原因になる
豆類などの大豆食品は、比較的高い確率でアレルギー反応を引き起こすと言われています。 大豆食品は、以下の食品に次いで多いという研究結果が指摘されています。
愛犬の皮膚にアレルギー反応を起こしやすい食品は、大麦です。

犬に毛豆を与える際の注意点


犬が大豆を食べられるか」の冒頭でも触れましたが、いくつか注意点があります。
豆のさやと皮
豆の外側の皮は消化に負担がかかるため、人間は食べません。 そのため、犬に豆を与える際は、必ずさやや皮を取り除いてください。
生の毛豆
生の毛豆に含まれるトリプシンインヒビターの副作用は、消化酵素の働きを阻害することで、これがないと犬の体は食べ物をうまく代謝できず、下痢を起こすようになります。
犬用毛豆の目安・分量
豆はあまり好きではないのですが、だいたい毎回主食の3~5%程度(10粒程度)食べており、それ以上食べるとお腹が痛くなることがあります。 私の好きな食べ方は「ピーナッツバタービーンボール」です。
豆の皮をむいて、中の豆だけを取り出し
水でしっかり茹で、柔らかくしておきます。


豆の栄養効果は高いものの、飼い主が気をつけたいのは、犬に食べさせ過ぎないこと。 特に、毛豆はカリウムやマグネシウムの含有量が比較的多く、使いすぎると犬の高カリウム血症や結石を引き起こしやすくなります。 例えば体重5kgの犬であれば1日に14〜20粒程度、10kgの犬であれば1日に30粒程度を超えないようにするのが望ましいとされています。

また、さやや皮は消化が悪いので、必ず皮をむいてから犬に与えるようにしましょう。 さらに、毛豆は十分に加熱する必要があります。 生の毛豆にはトリプシンインヒビターと呼ばれる物質が含まれており、消化酵素の働きを阻害して犬に下痢を起こさせる可能性があります。 また、タンパク質にアレルギーのある犬には、毛豆を食べさせるようにした方がよいでしょう。 やはり、毛豆は未熟な大豆なので、食べるとアレルギーを引き起こす可能性があります。

つまり、正しい取り扱いと適量さえ確保すれば、犬にとって毛豆を食べるメリットはまだまだたくさんあるのです。 そして、毛豆は比較的扱いやすい食材でもあるので、ご家庭の飼い主さんも愛犬に試してみてはいかがでしょうか?
  • 本文の分類:犬の餌
  • ブラウズ回数:188 サブブラウズ
  • 公開日:2022-07-08 09:03:35
  • 本文リンク:https://jp.petzuo.com/犬の餌/毛豆は犬が食べてもいいの-犬にとっての豆の効能
  • 共有先:

    この文章はあなたに役に立ちますか?

    コメント